【考えの足あと】「調査料・提案料」「無形資本」

 以前の記事、「読書/良い値決め 悪い値決め」において、私は、「私が依頼者の方々に提供しているものは『問題解決』です」ということを、書いたことがあります。
 その視点から、前回の記事、「考えの足あと/司法書士のアタマのなか」を、読み返してみました。
 現在の私の報酬体系では、その記事において掲げた図表のうち、「書類作成」と「手続実行」についてのみ、報酬が発生することになっています。
 しかし、「書類作成」よりも前、「とるべき手続きの調査」そして「依頼者への提案」にこそ、時間と労力のかかる案件があります。
 こうした「調査料」・「提案料」については、私のみならず、いままで私が勤務してきた事務所においても、請求する発想がありませんでした。ひょっとしたら、司法書士業界一般に、請求する発想が、いままでなかったのかもしれません。
 さらにいえば、こうした調査・提案の基礎には、それまで個々の司法書士が培ってきた知識・経験があるはずです。そうした知識・経験も、いわば「無形の資本」として、報酬の設定に、組み込んでもよいのかもしれません。

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