【考えの足あと】必要金額計算 資料:金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書

金融審議会 市場ワーキング・グループ報告書「高齢社会における資産形成・管理」
https://www.fsa.go.jp/singi/singi_kinyu/tosin/20190603.html

公益財団法人家計経済研究所「在宅介護のお金と負担」2016年調査
http://www.kakeiken.or.jp/jp/research/kaigo2016/

 定年後に必要となる生活費の月額は、標準的な夫婦世帯において、26.5万円。60歳から90歳までの30年間、積算すると9540万円。1億円に近い金額が必要となる。

  〔計算式〕

   26.5万円
    ×12ヶ月
   ×30万円
   =9540万円

 定年退職給付の平均金額は約2000万円。

 老齢基礎年金の支給金額は、年間で約78万円。65歳から。夫婦それぞれで65歳から90歳まで25年間、受給したとすると、3900万円。

  〔計算式〕

   78万円
   ×25年間
   ×2人分
   =3900万円

 定年退職給付、老齢基礎年金によっても、まかなうことができない金額は、3640万円。

  〔計算式〕

   9540万円
   -2000万円(定年退職給付)
   -3900万円(老齢基礎年金)
   =3640万円

 この金額を、老齢厚生年金(65歳から)によって、まかなう場合には、月額で約12万円、受給する必要がある。

  〔計算式〕

   3640万円
   ÷25年間
   ÷12ヶ月
   ≒12万円

 自分が将来受給できる見込みの年金金額は、毎年、誕生月に日本年金機構から届く「ねんきん定期便」によって確認できる。

 なお、必要な生活費「26.5万円」には、介護費用は含まない。
 ※ 別な調査によると、在宅介護では、平均して月額で6.9万円の支出が必要との結果が出ている。

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